Works導入事例

採用数2倍を予算50%で実現。「Zhienius一本化」が生むシナジー効果
ASKUL LOGIST株式会社
人事総務部 人財採用課 係長 久保田 様、(前任担当者)人事総務部 人財開発課 係長 橋爪 様

ASKUL LOGIST株式会社 様

業種

運輸・物流

 1993年 にサービスを開始した「ASKUL」は、オフィス・生活用品から製造業や建設業向けの専門用品まで、1,400万以上の商品をワンストップで購入できる中小事業所向けのWebサービスです。「ASKUL」や「LOHACO」サービスの物流効率向上と、一体的な事業展開を図ることを目的とし、2009年に設立されたロジスティックス事業会社が、ASKUL LOGIST株式会社(以下、ASKUL LOGIST)です。

 それまで、求人広告出稿と人材紹介のみで採用活動を行っていた同社。ダイレクトリクルーティングへの関心を持ちながらも、効果と運用の不透明さなどから実施には至っていませんでした。しかしZhieniusは、その採用要件であれば、予算・リードタイムの大幅な圧縮につながると確信。採用成果の定量試算と組織体から逆算した運用を提案することで、初のダイレクトリクルーティングを実施。求人広告・人材紹介中心の採用から脱却し、効果的な採用活動と予算最適化を実現した後は、現在も本社集約型の運用体制整備など、継続的な支援を継続しています。ロジスティックス業界の最先端を行く同社の採用担当者2名に、Zhieniusが提供する支援の価値を聞きました。

  • ・エージェントによる人材紹介採用が採用コストを圧迫しており、内定承諾までのスケジュールも約2ヶ月間を要していた。

    ・全国の各拠点が各々で出稿する求人広告を将来的に本社で集約化する展望がありながらも、精査する機会が存在していなかった。

  • ・人材紹介で採用していたポジションをダイレクトリクルーティングへスイッチすることにより、採用単価とリードタイムを1/3に圧縮。

    ・各拠点ごとで分散していた予算と採用計画の精査と見直しを行い、合同募集を開始。予算アロケーションを改善するとともに、今後の本社集約型運用の足がかりとなる体制を整備した。

    ・採用活動全体で、採用予算1/2に対して採用数2倍を実現。

人材紹介からスカウトへのスイッチで採用品質が向上。採用予算圧縮と内製化を叶えた支援

ASKUL LOGISTの採用には、どのような課題があったのでしょうか。

橋爪

前任者からの引継ぎという形で私が入社した2022年当初は、ドライバー採用を採用代行から内製化していくことや、各拠点ごとに行う採用業務を本社で集約化することが主な課題でした。ASKUL LOGISTは全国に15ヶ所の拠点(2024年12月時点)があり、拠点と本社の採用業務は統合しておらず、各地の裁量で行うことになっています。そのため、採用数などの短期的な目標とともに、中長期的には採用業務を本社で集約していくことを目標として掲げていました。

Zhieniusへの現在の依頼内容と、これまでの取り組みをお聞かせください。

久保田様:

現在は、ドライバー採用では主に求人広告での支援、管理職や本社の事務スタッフなどはダイレクトリクルーティングという住み分けで依頼しています。Zhieniusは企画やオペレーション提案とスカウト基準設定などを担い、実際の採用オペレーションは我々が担うことで内製化が実現しています。最近はZhieniusの働きかけにより、拠点別に行なっていた採用を合同で募集・採用する動きも始まりました。

橋爪様:

以前は求人広告の採用代行や人材紹介などのコストが発生していました。Zhieniusの支援によりそれらの内製化が実現し、その費用を採用費に回すことができている点は重要な成果だと言えます。私自身、前職でも採用業務を担当していたため、もともと付き合いのある企業への変更も検討していました。ですが、Zhieniusは物流採用におけるナレッジが豊富で、分析力も高く適切な提案をくださるので、より複合的な提案をしてほしいとこちらからお願いするようになりました。

ASKUL LOGIST初のダイレクトリクルーティングは、Zhieniusの提案により実施が始まりました。その成果はどのようなものでしたか?

橋爪

スカウトを通して良い人材をたくさん採用できたことは、現場からもよく感謝の声が届きます。我々は華やかではないかもしれませんが堅実で、変化を好む社風です。何より、働いている人の人柄がとても良いと私自身も感じています。そういった魅力は、これまでの人材紹介よりもスカウトの方がさらに伝わりやすいのかもしれません。Zhieniusによる原稿やビジュアル制作の支援もあり、採用の質が高まり自社に合う人材の採用が叶ったことはとてもありがたい効果でした。実は、私自身もこのスカウトで入社した身でもあります。管理職や本社の事務スタッフの採用が、求人広告と人材紹介中心のアプローチからスカウトも組み合わせる複合的な採用活動となったことで、全体の予算アロケーションにも繋がりました。

「Zhieniusは人財採用課の一員です」

“中の人”並の深い理解で、チームメイトのように寄り添う

橋爪さんの後任として久保田さんが業務を引き継いだ際、Zhieniusへはどのような印象をお持ちでしたか?

久保田

私が橋爪から引き継いだときは、Zhieniusには求人広告の出稿とダイレクトリクルーティングを依頼しているという状態でした。私もまた橋爪と同様に、前職も人事だったので、もし相性が合わなければ他の業者にスイッチすることも考えていました。ですが、一緒に取り組む中で「頼りになる」という信頼を抱くようになりました。もしZhieniusがいなければ、目標達成までの道のりは現在よりもっと遠くなっていたのではないかと思いますね。

これまでのご経験からも、さまざまな採用コンサルティング企業などのサポートを受けて来られたと思います。久保田さんが感じる、Zhieniusと他社との違いはどのようなものでしょうか。

久保田

施策以外のフォローや情報提供まで手厚くしていただけることですね。「こういう人材を採用する場合に最適な媒体はどこか」「最近の採用市場の動向を知りたい」という質問や要望に手広く対応してくださるのは、Zhieniusならではだと感じます。そして、社内状況や課題背景などについて、私が質問する以上の数の質問を返されるんです。時には「私にもわかりません」と回答することもありますが、それらを詳細に記録し生かした上で次の施策を提案してくださっているのがわかります。一緒に採用業務を担い伴走してくれるチームメイトのような存在です。

橋爪

採用担当者は、社内において採用の専門家であるべきだというプレッシャーもあります。常に最新情報を把握しておくためにも、どのようなベンダーと協力体制を構築するかも重要なスキルです。提示した予算以上の見積もりを出すようなパートナー企業も多い中で、Zhieniusは課題に寄り添う提案や、他社よりも何歩も踏み込んだアドバイスをしてくれます。孤独な採用担当時代に、知識とスキルを補強してくれる存在でもありました。最初に「Zhieniusは人材採用課の一員です」と自己紹介してくださったのも強く印象に残っています。

久保田

内部事情まで深く理解してくださっていますからね。おそらく、当社の人財採用課に突然入社しても、何の引き継ぎもなくそのまま採用業務ができてしまうと思います。あるときから、Zhieniusが情報や課題をリスト化するスプレッドシートを作ってくれたので、私の方からも気になったことやふと気づいた些細な課題を書き記すようにしています。こうして採用におけるあらゆる情報を集約し共有できるのは、「この人ならば」という信頼があるからこそです。

求人要件に共通点を見出し、実現した合同募集。
「Zhienius一本化」が生む採用シナジー効果とは

Zhieniusの提案により実現した取り組みや成果には、どのようなものがありますか?

久保田

いくつかの拠点から「求人を出したい」という要望を受けたので、信頼できるパートナーとして直接Zhieniusを紹介したところ、Zhieniusがハブとなり、他の拠点で点在していた求人要件が共通することを発見できたという例があります。その際には、2拠点の共通求人の合同募集を行うという初の施策が叶いました。同じ職種を同時期に採用したいのならば拠点別ではなく合同としたほうが予算も運用も効率化できるだろうと、Zhieniusが主体的に企画や運用を提案してくれたんです。初の試みのため、拠点からは「合同募集で本当に採用できるのだろうか」と不安の声もありました。各拠点、各職種の採用実績と母集団を把握するZhieniusがファクトベースで熱心に説得を続けてくれたことで、実現した施策ですね。開始したばかりの試みですが、「採用業務を本社で集約化する」という中長期の目標の重要な一歩にもなりました。

橋爪

他にも、例えばドライバー採用の歩留まりを分析して課題を発見してもらったこともありました。Zhieniusからのアドバイスで、ASKUL LOGISTの魅力を1ページでまとめたコンテンツを採用サイトに追加したところ、内定承諾率も向上しました。打ち手の提案だけにとどまらず、より良い課題解決のあり方を常に考えてくれます。

Zhieniusに情報と施策を統一して委ねることで、複数の企業にバラバラに発注していたら起きえなかったシナジーが生まれつつあるんですね。

久保田

現在は各拠点が各自で行う採用活動を、今後はZhieniusに一本化することで、ある程度の採用経費削減が叶うであろうという期待もあります。採用業務の本社集約化にあたっては私の工数が増える面もありますが、Zhieniusが「工数を軽減できるスキームを考えますね!」とこちらが依頼する前に動いてくださるので、本当に頼りになります。

橋爪

一本化といえば、2023年に教育施策として社内大学が開校した際にも、「開校式のセレモニー動画を作りたい」「各拠点がオンライン参加するので、一体感が出せる施策を仕掛けたい」という相談をしたこともありました。最終的に動画は制作しないことにはなったのですが、ビデオ通話の背景画像はZhieniusが制作したものを使用しています。こうしたクリエイティブも含めて「人事にまつわることなら何でも対応します」と言っていただけるのはとても心強いですね。

ASKUL LOGISTにとって、Zhieniusはどんな存在と言えるのでしょうか。

久保田

困った時に助けてくれる、「お助けマン」ですかね。何か知りたいことがあるとき、「Zhieniusにとりあえず聞いてみよう」となることが多いんです。もちろん自分でも調べますが、Zhieniusだったらどう答えてくれるかな、どんな情報を知っているだろう、という期待から、まずは声をかけたくなります。私の業務における最近の質問相手は、AIかZhieniusかの2択になりつつあります。

橋爪

求人に関するツールを扱うパートナー企業はその性質上、取り扱っている商品自体はあまり違いはないと思います。高度な分析力と私たち人事担当者の悩みに寄り添う提案力、そしてお人柄があるから、「Zhieniusに聞いてみたい、依頼したい」と思えるのだと思います。

最後に、ASKUL LOGISTの採用における今後の展望をお聞かせください。

久保田

やはり、まずはドライバーを含むすべての職種での採用目標数の必達です。中長期の目標として、各拠点の採用業務の本社集約化です。時間はかかりますが、この2、3年でやり切りたいと考えています。Zhieniusの動きがきっかけで開始した今回の合同募集を機に、他の拠点との連携も徐々に生まれてきています。そのスキームづくりや各拠点の募集を取りまとめるパートナーとして、引き続きZhieniusからの手厚い支援を期待したいですね。

(2024年12月取材)

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