Works導入事例

宅配事業部 宅配運営企画部 教育・採用課長 下様
人財開発部 経営戦略室長 佐藤様

SBSゼンツウ株式会社 様
運輸・物流
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事業内容
物流サービス・業務代行・倉庫業
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設立
1982年11月29日
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従業員数
3686名
今や当たり前となった即日配送を、日本で初めて開始したSBSグループ。なかでも、近年高度に複雑化する顧客ニーズに“創造物流”で対応し、食のサプライチェーンを支援し続けるのが、SBSゼンツウ株式会社(以下、SBSゼンツウ)です。生活協同組合の会員向け個配送や、首都圏を中心に定温ネットワークを構築する輸配送、そして物流センター運営など、物流に関するニーズに、オーダーメイド型で応える顧客本位のサービスを提供し続けています。
同社とZhieniusとの取り組みが開始したのは、2019年。当時、コロナ禍の不況に伴い、奇しくも採用は好調であったものの、事業のさらなる発展のため、Zhieniusの提案により新たな採用媒体での求人を開始。 以来、Zhieniusへの依頼範囲は拡大し続け、採用内製化や2024年物流問題に関連する深刻な人材不足などの課題に共に向き合い続けてきています。同社の採用担当者2名に、Zhieniusの提供価値と共に歩んだ道のりを聞きました。
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・事業部ごとに採用活動を行っていたため、各担当者の採用ナレッジにばらつきがあった
・激化する人材獲得競争への対応策として、採用予算が膨らみ続ける傾向にあった
・採用内製化の方向性は定まっていたが、施策の具体化はこれから進める段階にあった
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・物流人材の市場動向や採用ナレッジの提供により、採用担当者へノウハウと知識が蓄積された
・コストアロケーションにより、採用数は維持しながらも1,200万円もの予算削減を実現
・自社の採用LP制作やWeb広告出稿の提案・実施により、内製化の重要な一歩となる足場を構築
採用内製化を目指し伴走 深い理解とノウハウ提供で依頼範囲も徐々に拡大
SBSゼンツウの採用活動には、現在どのような課題がありますか?
佐藤様:
我々の事業は人材がいないと成り立たないため、人を一番大事にするという信念があり、多くのリソースを投じて人材を採用してきました。現在、そこにあるのは2つの課題です。
1つ目は、採用活動の統括です。1つの専門部門が全社の採用を行うのではなく、事業部ごとに採用活動を行う形式をとってきました。しかし実際のところ、事業部は事業そのものへの責任もある中で、採用も担うのは限りがあります。そこで、採用体制を事業部別から全社統括へ変えていく必要が出てきています。
2つ目は、自社の採用力強化です。その背景には、少子高齢化からの人手不足や2024年物流問題がよく知られているように、昨今の人材採用競争の激化があります。コロナ禍には一時採用が好調であったものの、現在はリバウンドして低調傾向にあります。当然ながら営利企業は採用に投じるコストも限られるため、コストを下げながら採用成果を出していこうとすると、必然的に採用力を高め、内製の比率を高めていく必要があります。
下様:
採用力の強化にあたってはノウハウの取得が欠かせません。しかし事業部別採用であることにより、事例やノウハウが横展開されにくいという面もあります。Zhieniusのような人材採用の専門性を持つパートナーから知識を教われるのは、本当に助かっていますね。
現在の採用施策と、Zhieniusへの依頼内容について教えてください。
佐藤様:
我々の採用施策としては、10社を超えるさまざまな協力会社と連携し、求人広告を出稿しています。他にも、社内紹介制度や退職者向けのカムバック制度も設けており、さまざまな人材に活躍いただける機会を設けています。
下様:
そのうち、Zhieniusへは2種類の求人媒体への出稿と、人材紹介を中心に依頼しています。加えて、内製化に向けた施策の一つとして自社でWeb広告を出稿しての採用も目指しており、その受け口となる採用LPの制作も依頼しました。
求人媒体への出稿に加え、採用LP制作までZhieniusへの依頼範囲が広がっているのはなぜでしょうか。
下様:
やはり、我々のことを我々以上に、隅々まで理解していただいてるからです。前任の担当者からZhieniusの実績と信頼関係が継続していることもあり、最も信頼できる相手に依頼したいと思いました。自社出稿によるWeb広告の採用活動についてのアイデアはZhieniusから提案があり、Web広告の種類など採用内製化に重要な知識も提供いただきながら進行しています。

「困ったら、真っ先にZhieniusへ」 採用数をキープし1,200万円もの予算を削減できた理由とは
求人媒体への出稿にあたっては、Zhieniusからどのようなサポートがあるのでしょうか。
下様:
出稿している各媒体ごとに、毎月定例会議を開いていただいています。他社事例もリサーチの上で、掲載内容やアピールポイントについて助言をいただいています。どういった強みを打ち出せば他社とコンフリクトせず求職者に魅力的に響くか、些細な文言まで毎回アップデートを重ねて提案していただいていますね。
例えば、国土交通省により自動車運送事業の運転者不足に対応する取組みの一環として創設された「働きやすい職場認証制度」を、我々は全事業所で取得しています。この取得状況を「国土交通省認定」というキーワードで言い換えて訴求いただいたことも、応募数の高止まりにつながっています。
佐藤様:
自社のよいところは、中にいるとあまり気付けません。Zhieniusが専門的かつ客観的な視点で見出すことで、我々としても多くの気付きをいただいています。
Zhieniusのコンサルティングに、どのような価値を感じますか?
下様:
あらゆる提案が顧客視点であることでしょうか。我々の発言に対して、例えば「その施策はあまり効果がないかもしれません」というように、言いにくいであろうことも正直に伝えてくれる安心感がありますね。
Zhieniusを経由してない採用媒体で、出稿プランに悩んだ時にも、真っ先に相談した相手がZhieniusでした。その時はZhieniusが過去データを分析し、適正なプランだけに絞り込んだことにより、結果的に当初の想定の約半額で目標を達成できましたね。私の前任の担当者のときにも、Zhieniusのコストアロケーションと文面などの細やかな改善により、採用数は維持しながらも1,200万円もの予算削減を実現したと聞いています。
このようなデータ分析や適正プランの絞り込みはもちろんのこと、採用ノウハウや市場ナレッジをゼロからZhieniusに教えてもらっています。私に今ある採用の知識は、ほとんどZhinieusに教わったことだと言っても過言ではありません。こちらのリテラシーに合わせた、専門用語を用いない噛み砕いた説明であることも大きな助けになっています。
佐藤様:
我々の採用課題と改善策についての提案を依頼した際にも、今まで我々がやりたくてもやれていなかったこととその必要性を、客観的な視点で親身な提案をいただきました。社内だけではリソースの都合など実現性が気に掛かり、なかなか検討が進みません。「やはり、外部から見てもその必要性があるのだな」という重要な気づきをいただけましたね。

2社に共通していた“創造性” 容易でない課題へも共に向き合える特別なパートナー
Zhieniusならではの強みはどこにあると思いますか?
下様:
重複しますが、やはり我々を我々以上に深く理解した提案をくださることですね。
佐藤様:
さまざまな協力企業とやり取りをしますが、Zhieniusの積極性は随一だと思います。物流への専門的知識が豊富であることから、我々に価値ある情報を、こちらが依頼せずとも積極的に提供していただけることも、とても心強く思います。
我々は「“できない”ではなく、どうすればできるのか」を考える姿勢を大切にしていますが、その面でも共通しているように思います。Zhieniusはコーポレートバリューに「“創造”駆動」を掲げており、奇遇にも我々も、経営指標に「物流を“創造”する」と掲げているんです。もしかすると、会社としても似た考え方があるのかなとも勝手に感じていました。
SBSゼンツウにとって、Zhieniusを一言で表すとどんな存在ですか?
佐藤様:
最初に頭に浮かぶのは、「パートナー」という言葉ですね。協力企業などを表す単語としてもはや一般化していますが、我々の場合には違う意味を持ちます。というのも、普段の我々は外注先や委託先を「パートナー」とは呼ばないんです。でも、Zhieniusはそんな我々にとってすら、課題を前に共に悩んでくれる「パートナー」と呼びたくなる、そして実際に呼んでいる存在なんです。
下様:
確かに、社内で「パートナー企業」という表現は聞いたことがありませんね。私も同感です。そんな我々にとって、Zhieniusは間違いなく特別な意味での「パートナー」として存在しています。
最後に、これからのSBSゼンツウの採用活動の展望と、Zhieniusへ期待していることをお聞かせください。
佐藤様:
人材開発課は、2025年1月から人材開発部として新たな構成となりました。冒頭のお話と重複しますが、全社視点での採用にも今後ますます注力していく予定です。
下様:
全社視点での採用に向けては、事業部としても、Zhieniusに伴走してもらうことで得た知識を、今後は横展開していければと考えています。
佐藤様:
今後に向けても、Zhieniusから採用サイトの改修やSNS活用など、内製化に向けたさまざま施策の提案を受けています。我々が掲げる「内製化し、採用のコストを下げる」という目標は決して容易でなく、時間も必要です。今後もZhieniusというパートナーの力を借りながら、難しい目標でも諦めずに実践していくことで、実現に向けて歩んでいきたいと考えています。
